<L-カルニチン>とよばれる水溶性のアミノ酸から合成されるビタミン様物質

カルニチンは脂肪酸をミトコンドリア内に運ぶ役割を果たしており、その大部分が心筋と骨格筋に分布しています。

ミトコンドリアに運ばれた脂肪酸はエネルギーに変換されます。肥満動物にカルニチンを与えると、

脂肪の燃焼を促す
ことで効率よく減量ができることが示されています。

通常、犬は肝臓で、猫は腎臓で十分な量が合成されますが、何らかの理由でカルニチンが欠乏すると

拡張型心筋症(犬)
脂肪肝(肥満猫)が生じやすくなることが知られています。

また、最近では高齢犬の記憶力の改善に役立つことも報告されており、※α-リポ酸と一緒に投与することで

効果が上がることが示されています。



慢性心不全患者ではこの物質の欠乏していることがありこの物質を投与すると心機能が改善することが

知られています。


各種高齢者の「肉食」が長寿の要因とされていますがその理由の一つがこれではないかと推測されています

α-リポ酸チオクト酸Thioctic acid)とも呼ばれる物質で、牛・豚の肝臓、心臓、腎臓に含まれております
カルニチンを含む食品・・・・ラム肉ハツ・赤身肉

カルニチンの体内合成には、アミノ酸のリジンとメチオニンが必要です。赤身肉、鶏肉、カツオ、卵白など、これらのアミノ酸

を豊富に含むタンパク質食品をきちんと与えるようにしましょう。ビタミンB6、ビタミンC、ナイアシン、鉄も重要です。